ライフストーリー・アーカイヴ現象にみる<個人の歴史化>と世代継承性の経験的研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20530482
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 社会学
• 研究機関: 日本女子大学
• 研究代表者: 小林 多寿子 日本女子大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (50198793)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: ライフストーリー / アーカイヴ / オーラルヒストリー / 個人の〈歴史化〉 / 世代継承性 / 質的研究

研究概要

1990年代以降に顕著になったライフストーリー・アーカイヴ現象をアーカイヴ実態調査とアーカイヴ化比較調査を通して得た具体的なケースからその実際を検討した。公的機関による戦争体験のアーカイヴ化や自治体による自分史アーカイヴ、地域に根ざした自分史サークル活動のなかで生まれた自分史図書館というケースの検討から、現代日本のライフストーリー・アーカイヴ現象が示す<個人の歴史化>の諸相と世代継承性の特徴をあきらかにした。

研究成果

• [雑誌論文] オーラルヒストリーと地域における個人の<歴史化> (2010)
  • 著者名/発表者名: 小林多寿子
  • 雑誌名: 三田社会学 第15巻 ページ: 3-19
• [雑誌論文] 声を聴くこととオーラリティの社会学的可能性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小林多寿子
  • 雑誌名: 社会学評論 第60巻第1号 ページ: 73-89
• [雑誌論文] オーラルストーリーと個人の「歴史化」-ある日系アメリカ人一世の「ライフ」への視点- (2008)
  • 著者名/発表者名: 小林多寿子
  • 雑誌名: フォーラム現代社会学 第7号 ページ: 49-61
• [雑誌論文] 自己を書くことと記憶-アルヴァクスの自伝的記憶- (2008)
  • 著者名/発表者名: 小林多寿子
  • 雑誌名: 心理学評論 第51巻第1号 ページ: 184-195
  • 査読あり
• [学会発表] オーラルヒストリーとアーカイヴ化の問題-社会学からの議論 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小林多寿子
  • 学会等名: 日本民俗学会国際シンポジウム
  • 発表場所: 成城大学
  • 年月日: 2010-09-20
• [学会発表] オーラルヒストリーと地域における個人の<歴史化> (2009)
  • 著者名/発表者名: 小林多寿子
  • 学会等名: 三田社会学会
  • 発表場所: 慶應義塾大学
  • 年月日: 2009-07-11
• [図書] ライフストーリー・ガイドブック-ひとがひとに会うために- (2010)
  • 著者名/発表者名: 小林多寿子編
  • 総ページ数: 400
  • 出版者: 嵯峨野書院
• [図書] 日本の社会と文化(18成熟のドラマ-D.W.プラース『日本人の生き方』) (2010)
  • 著者名/発表者名: 小林多寿子, 他
  • 総ページ数: 271(177-186)
  • 出版者: 世界思想社
• [図書] 質的調査の方法(ライフストーリー法-いかに『具体的な人間』を描くことができるのか-) (2010)
  • 著者名/発表者名: 小林多寿子, 他
  • 総ページ数: 157(71-83)
  • 出版者: 法律文化社
• [図書] 過去を忘れない-語り継ぐ経験の社会学-(ミニドカを語り継ぐ-日系アメリカ人のインターメント経験とジェネラティヴィティ-) (2008)
  • 著者名/発表者名: 小林多寿子, 他
  • 総ページ数: 244(20-34)
  • 出版者: せりか書房