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2010 年度 実績報告書

基底意識構造の統計科学的研究-素朴な宗教的感情と生活に関する連鎖的比較調査分析-

研究課題

研究課題/領域番号 20530490
研究機関東洋英和女学院大学

研究代表者

林 文  東洋英和女学院大学, 人間科学部・人間科学科, 教授 (00180977)

キーワード社会学 / 社会調査 / 宗教的感情 / ウェブ調査 / 郵送調査 / 統計科学
研究概要

日本人の「宗教的な心」あるいは「素朴な宗教的感情」を理解するため、Life(宗教観、生命観、人生観、生活の質)の洞察をさらに深め、文化の連鎖を日本のみならず他の地域を含めた分析へと、大規模な標本調査に基づく統計科学的実証的調査研究により、発展させていく必要がある。調査から分析までの実践的パラダイムとしての「データの科学」の視点に立って、連鎖的国際比較を視野に、日本における「素朴な宗教的感情」を生活の中に捉え直すことを目的とする。
本年度は平成20年度に行った横浜市4区の郵送調査、平成21年度に行った首都圏ウェブ調査について、連携研究者、研究協力者とともに分析を進め、報告書を完成させた。特にウェブ調査は、委託した3社の回答者パネルの特質とともに比較した。また郵送調査は連携研究者と共同で行った首都圏調査とも比較、横浜市4区郵送調査の回収率との違いについても考察した。これらの回答者集団間では、属性項目において大きい差がみられるにも関わらず、「素朴な宗教的感情」を含む日常生活価値観に関する回答は、傾向として特徴がみられる程度であった。3社のウェブ調査間では、非公開型パネルによる場合は無作為標本に基づく郵送調査に近いことが示された。日本行動計量学会では首都圏の各調査間の比較を重点に発表した。年度末には報告書を作成したが、今後も連鎖的調査研究を重ねてこうした宗教・宗教的な心、あるいはスピリチュアリティを日常生活価値観の中に捉え、理解していくために、重要な知見を得たといえる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 現代日本人にとっての信仰の有無と宗教的な心-日本人の国民性調査と国際比較調査から-2010

    • 著者名/発表者名
      林文
    • 雑誌名

      統計数理

      巻: 58(1) ページ: 39-59

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ウェブ調査から何を読み取るか-基底意識に関する実験調査-2010

    • 著者名/発表者名
      林文・大隅昇・吉野諒三
    • 雑誌名

      日本行動計量学会第38回大会抄録集

      ページ: 30-33

  • [学会発表] ウェブ調査から何を読み取るか-基底意識に関する実験調査-2010

    • 著者名/発表者名
      林文・大隅昇・吉野諒三
    • 学会等名
      日本行動計量学会
    • 発表場所
      埼玉大学
    • 年月日
      20100900
  • [図書] 国際比較のデータの解析-意識調査の実践と活用2010

    • 著者名/発表者名
      吉野諒三・林文・山岡和枝
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      朝倉書店

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公開日: 2012-07-19  

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