▼第1段階:分析における研究仮説の設定、先行研究の検討 日本語・韓国語・英語文献の収集を行い、先行研究の検討と実施した。日本語文献の収集・検討は情報検索サービス等をもちいて文献検索を行うとどうじに、最新の研究書を購入した。韓国語文献の収集は、韓国出張中に韓国国立国会図書館および国立中央図書館のデータベースを利用して文献検索を行った。とくに韓国ホスピス・緩和医療学会の学会誌や、保健福祉部などの行政機関による委託調査事業の報告書、ホスピス実施機関発行の書籍などを中心に収集につとめた。英語文献では社会学領域における文献検索と収集を集中的に行なった。イギリスでは死に関する学際的な研究が進んでおり、哲学、宗教、社会、文化、医療、ホスピスや緩和医療などとの関連を研究するシリーズものの書籍が発刊されており、その深度を窺うことができる。学会では、6月に福祉社会学会、8月に仏教看護・ビハーラ学会、10月に社会福祉学会に参加し、研究の最新動向の把握に努めた。 ▼第2段階:ヒアリング予備調査 ホスピス関係者に対するインタビュー調査を実施した。現地のコーディネーターをとおして5ヵ所(忠清道(2)、光州、ソウル、釜山所在)の機関・病院を訪問し、施設見学および担当職員、看護師を対象にホスピス運営の現状と制度化に関する意見聴取を行なった。地域や基盤宗教などの違うホスピスでの調査によって、その内容の多様性を把握することができた。次の段階の調査でこの結果を生かして生きたい。
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