研究概要 |
▼第3段階:ヒアリング調査の準備,文献補足調査 1.ヒアリング調査の準備作業:第1段階,第2段階(分析における研究仮説の設定、先行研究の検討)の成果を踏まえて,韓国のホスピス関係者に対するヒアリング調査の準備を行った. ・質問項目の整理:主な質問項目は,ホスピスの実施状況,機関の実態,利用者や家族の状況,スタッフの体制,ホスピスの制度化に対する考え方,死別の実際と望ましいあり方,組織的な活動,機関と行政の問題点,今後の方向性などである.行政機関である保健福祉部にたいしては医療保障,介護保障,老人福祉などとホスピス事業との関連性,モデル事業の成果と今後の行政の方向性などを追加で質問する予定で,現地での準備作業を行った. ・準備資料と作業の確認:韓国僧伽大学校教授で曹渓宗教団においてホスピス活動も実践している金慧棹教授(社会福祉学)と元韓国老人人力研究院院長ビョン・ジェグヮン教授に面談を依頼し,ヒアリング準備に必要な予備的資料の収集と実際の作業の進行について検討,確認を行った.確認の結果,仏教教団曹渓宗に仏教ホスピスの組織が設立されたこと,政策との関連では福祉部等のがん対策との関連が強いことが分かり,それらの資料を収集することが先決であると判断された. ・福祉部でのヒアリング調査:保健福祉部のがん政策課を訪問し担当事務官に面談を行なった.近年のがん対策事業の流れと特徴についてヒアリングし,ホスピス関連事業の現状と今後の動向について聴取した.また,関連の資料を入手した. 2.文献補足調査:韓国保健社会研究院,(韓国)国立国会図書館にて関連資料を収集した.
|