(1)研究目的:本研究の目的は、社会復帰に課題を抱えるクライアントへのソーシャルワークモデルの構築を試みることである。まず、サポート・ネットワークの概念を社会構成主義的な視点から定義しなおす。その上で、サポート・ネットワークを生成する技法とその効果の測定法を体系化した、臨床実践に有効であり、かつその効果の検証に耐えうるネットワーク生成モデルの構築が目指される。 (2)研究計画:この研究は、理論的研究、実践的研究の2本立てで、以下のような計画で進められる。平成20年度は、理論的研究を中心に行う。すなわち、ネットワーク概念の生成論的構成と、問題パターンの評定法および変容技法の定式化の研究を試みる。平成21年度、22年度は、それら臨床理論に依拠して実践研究を中心に行う。特に平成22年度は、平成21年度の実践過程の研究成果から、ネットワークの変容手順の体系化を試みる。平成23年度は、前年度までの研究成果を踏まえ、本研究の目的である、基礎理論と臨床的技術的理論から構成される新たなネットワーク生成モデルを体系化する。
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