研究課題/領域番号 |
20530521
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
横須賀 俊司 県立広島大学, 保健福祉学部, 准教授 (60304193)
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研究分担者 |
松岡 克尚 関西学院大学, 人間福祉学部, 准教授 (90289330)
津田 英二 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 准教授 (30314454)
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キーワード | 障害者ソーシャルワーク / 障害学 / 支援 / 個人支援 / 社会変革 / 生活 |
研究概要 |
障害者ソーシャルワークを構想していく上で、分析枠組みを設定する必要から、各自の作業と意見交換や議論を行った。その結果、障害者ソーシャルワークの上位概念として、「(障害者の生活)支援」を採用することにした。また、支援を行為の一類型と位置付け分析を進めることになった。支援の対象としては個人支援と社会変革を設定し、両者が循環的関係にあると捉えている。優れた実践現場へのフィールドワークとして三カ所の調査を行った。調査実施箇所は、兵庫県西宮市で身体障害者の支援を中心に行っている事業所、北海道浦賀町で精神障害者の支援を中心に行っている団体、徳島県徳島市で精神障害者の支援を中心に行っている作業所である。これらの現場は、個人支援と社会変革を実践している現場であり、これらの現場をフィールドワークをすることは、我々の理論や実践方法を帰納的に構想していく上で必要不可欠な作業である。今年度は、知的障害者領域の現場に赴くことができなかったので、次年度は、優先的に知的障害者の現場にフィールドワークを実施する予定にしている。各自の研究成果をシンクロさせるために、「障害者ソーシャルワーク研究会」を一般にも公開して4回開催した。その研究会では、我々が理論研究やフィールドワークから得た知見を披露し、参加者からの意見や批判を得る中で、さらなるアイディアを得たり、精緻化していくことに資することができた。また、我々以外の方にも障害者ソーシャルワークの観点から報告をお願いし、ディスカッションをすることで、我々の知見を深化させていくことに役立った。次年度以隆も、公開した形式で研究会を開催していく予定である。
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