研究概要 |
本研究は、援助者が利用者に抱く困難と感じる表象やイメージを分析することで、困難を軽減させる援助方法を模索していくことを目的とし、平成20年度は、困難事例に対するイメージを抽出すべく、介護支援専門員5人×5Gに対してフォーカス・グループ・インタビューを試み、介護支援専門員の利用者へのイメージ,表象,態度などを示す項目や分析枠組みを質的に探った。 また、今年度実施する本調査項目の検討、焦点化のために秋田県・青森県両県の介護支援専門員約700名程度に予備調査を実施した。その詳細内容については現在分析中であるが、成果の一部として「困難事例において担当変更があった介護支援専門員の職務姿勢評価」について、平成21年度日本ケアマネジメント学会(6/18.19)で報告予定である。この報告内容は、困難事例の担当変更の有無と介護支援専門員の職務姿勢の関連を分析したものであり、援助者のネガティブな姿勢は、援助者からの担当変更を引き起こすことを示唆していた。さらに現在は、介護支援専門員の性格特性などイメージ以外の困難事例への仮説要因との関連を分析し、本調査に向けた準備をしている。
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