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2009 年度 実績報告書

プロシューマーによる循環的支援関係のモデル構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530531
研究機関聖学院大学

研究代表者

相川 章子  聖学院大学, 人間福祉学部, 准教授 (60383303)

キーワード障害者福祉 / ソーシャルワーク / プロシューマー / ピアサボート
研究概要

本研究は、障害福祉分野においてサービスの受け手でありかつ送り手である人々(以下、プロシューマー)が、受け手・送り手の間を行き来するところの構造を明らかにし、彼らをとりまく状況との関連性について検討することを目的としている。主に欧米による先行研究より、プロシューマーには「セルフヘルプ」「権利擁護」「就労」の三つの系譜が流れていることが判明し、また「リカバリー」の普及によりプロシューマーが広がっていったことが明らかとなった。特に北米においては「認定ピアスペシャリスト」としてより専門性のあるケアチームの一員として社会的地位を確立していることなども明らかとなった。
調査については全国11団体に所属するプロシューマー29名に対し3~6ヵ月ごとの聞き取り調査を述べ90回実施した。さらに調査対象となったプロシューマーの雇用主9名および支援者(同僚)6名に対してもそれぞれ14回および6回の聞き取り調査を実施し、プロシューマーの聞き取り調査による語りとの関連性や比較を行った。また北米(ウィスコンシン州、ワシントン州、コロラド州、カリフォルニア州、ジョージア州)のプロシューマー23名に26回、雇用主3名3回、支援者(同僚)3名3回の聞き取り調査を実施した。結果および分析にはライフストーリー分析およびポジション理論を援用し、ツールとしてMAXQDAを用いた。
暫定的結果として、支援の受け手と送り手の二つの立場(ポジション)を行き来するプロセスのなかのプロシューマーの葛藤および変化の有無は社会的状況(スーパービジョンの有無、採用方法、雇用主や機関全体の考え方など)に影響を受けていることがうかがえた。北米調査からはプロシューマーがエンパワメントする社会的状況の条件について示唆する結果を得た。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] プロシューマーをめぐる用語の整理および歴史的変遷2009

    • 著者名/発表者名
      相川章子
    • 雑誌名

      鴨台社会福祉学論集 第18号

      ページ: 81-92

  • [学会発表] 精神保健福祉分野におけるプロシューマーに関する一考察―北米における認定ピアスペシャリスト制度の理論的背景とその系譜から―2010

    • 著者名/発表者名
      相川章子
    • 学会等名
      日本社会福祉学会関東部会研究大会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2010-03-13
  • [学会発表] 障害福祉分野における循環的支援関係のモデル構築に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      相川章子
    • 学会等名
      平成21年度大正大学学内学術研究発表会
    • 発表場所
      大正大学
    • 年月日
      20090000
  • [備考]

    • URL

      http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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