• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

日本における学校ソーシャルワーク実践の適応に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530532
研究機関目白大学

研究代表者

大崎 広行  目白大学, 人間学部, 准教授 (10291858)

キーワード学校ソーシャルワーク / スクールソーシャルワーク / スクールソーシャルワーカー活用事業 / 生徒福祉主事 / 生徒福祉課 / 福祉教員 / スクールカウンセリング / スクールカウンセラー
研究概要

今年度、急遽、国による「スクールソーシャルワーカー活用事業」が実施されることとなり、当初計画していた日本の学校ソーシャルワークの歴史に関わる調査研究は、次年度に集中して実施することとし、今年度は全国各地での活用事業の実施状況の調査を通して、京都市や高知県での歴史的実践の意義を検討することとした。
SSW活用事業は、全国300以上の自治体で実施されているが、SSWの活用状況には大きな差がある。北海道、東北、関東、関西、九州地区の活用事業の実施状況を調査した結果、関西、九州地区において実践や組織化が進んでおり、関東以北で遅れていることが明らかとなった。こうした結果となった背景として考えられることは、事業実施教育委員会への事業実施に向けたバックアップ体制の有無である。教育委員会が当該地域の社会福祉士会や精神保健福祉士会をはじめ、スクールソーシャルワーク関連団体と連携している地域は、ワーカーの供給面だけでなく、研修体制の整備やワーカーの組織化の面で、進んだ取り組みをしていた。
また、今年度の調査では、SSW活用事業のモデル事業から補助事業への移行を受けた事業実施教育委員会の動向から、この種の事業が継続して実施されていくためには、教育委員会の組織の問題や指導主事の事業への理解や意識の問題が大きいことが分かった。こうした組織や意識の問題は、スクールソーシャルワークの歴史的実践である京都市教育委員会「生徒福祉課」や高知県教育委員会「福祉教員」の変遷と大きく関わっており、次年度の研究につながる多くの知見が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本における学校ソーシャルワークの起源と今日的課題2009

    • 著者名/発表者名
      大崎広行
    • 雑誌名

      「発達科学研究」第9号(宮城学院女子大学宮城学院女子大学発達科学研究所) 第9号

      ページ: 1-14

  • [図書] スクールソーシャルワーカー養成テキスト2008

    • 著者名/発表者名
      日本学校ソーシャルワーク学会編 (大崎広行, 他26名)
    • 総ページ数
      321
    • 出版者
      中央法規出版

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi