1、石井記念友愛社の「石井十次資料館」での資料調査を実施 8月23日から9月1日まで他の研究者と「石井十次資料館」所蔵の文献資料や写真資料の調査を実施し、写真資料については、写真の内容別分類と目録化の作業を実施し、1500件以上をまとめた。文献資料も目録化が最終段階に入り、今後は、文献資料の目録と写真資料の目録の完成に向けて作業を進めることになる。 2、『岡山孤児院日誌』より里預制関係資料の判読作業を実施 『岡山孤児院里預児台帳』の判読作業に続いて、『岡山孤児院日誌』より里預制関係資料を抽出して、その判読作業を実施し、1917(大正5)年まで終了した。 3、岡山孤児院の里預制の研究を3つの論文にまとめる 1つは、岡山孤児院における里預制の急増急減期(明治期)の内容を分析しまとめた。2つは、1912年前後の里預制担当職員の業務日誌を通して、同年前後の岡山孤児院の里預制の具体的実践を、個別11事例を使った把握した。3つは、残りの個別事例を追加して、当時の岡山孤児院の里預制の実践内容の全体像を確定した。 4、農場学校卒業生の日誌を判読し、公刊した。 引き続き1920(大正9)年度の農場学校卒業生の日誌を判読し、結婚前後の農場学校卒業生の日々の生活内容と農業の実態、さらに茶臼原孤児院と茶臼原農村の状況が理解するための基礎資料をまとめた。(『東北介護福祉研究』第11号、2008年)
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