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2010 年度 実績報告書

障害者就労組合モデル構築による新しい障害者雇用の形成

研究課題

研究課題/領域番号 20530542
研究機関松本大学

研究代表者

尻無浜 博幸  松本大学, 総合経営学部, 准教授 (10434490)

キーワード障害者雇用 / 社会的就労組合 / ソーシャル・ビジネス
研究概要

純粋に障害をもつ人が地域で経済的にも自立して生活するためには現状の工賃水準を引き上げる必要があると考え本研究をスタートさせた。具体的には、従来のあり方を再編成することで就労機会が増え、就労のあり方次第で労働から得られる報酬を上げていくものに繋げられると考え、ソーシャル・ビジネスの概念を参考にしながら、信州フランス鴨と手刈り@奈川そばの取組によって実証してきた。要するに、障害者就労のステージを高くすることを目指した。1)授産施設や作業所などの社会福祉事業所と中小企業などの民間会社や団体、また大学などの教育機関との三者が連携を図れる構造を作ること(体制づくり)では、受け皿の必要性を整理し、「企業組合」による法人化を図るところまで到達することができた。このことは「保護雇用」から「一般雇用」を示している。2)付加価値の高い物品を販売加工育成できる物に着目すること(商品開発)では、一般市場で戦っていく覚悟決め、真剣に商品開発に務めた。その際連帯経済の概念を参考にコミュニティに根差す意味にこだわった。3)コーディネート力とネットワーキング力を主眼においたソーシャルワーカーの役割を高めること(人材)では、福祉専門職にこだわらず、広く民間企業人にも働きかけることで専門職の役割が明確になった。
以上のような要素を集約して、イタリアの協同組合を主に、最終的には「社会的就労組合」モデルを提唱してきた。社会の反応は様々だが、このモデルが適正か否かの議論が、既存のあり方を再編成するための検討の場となったことは事実である。特に、福祉専門職域にとらわれず一般化したことは一つ成果である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] コミュニティベースのソーシャル・ビジネスとは2011

    • 著者名/発表者名
      尻無浜博幸
    • 雑誌名

      地域リハビリテーション1月号

      巻: 第6第1号 ページ: 65-67

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域に根ざすソーシャル・ビジネスの実践2011

    • 著者名/発表者名
      尻無浜博幸
    • 雑誌名

      地域リハビリテーション2月号

      巻: 第6第2号 ページ: 144-146

  • [雑誌論文] そばづくりでわかったこと -福祉専門職の実力-2011

    • 著者名/発表者名
      尻無浜博幸
    • 雑誌名

      地域リハビリテーション3月号

      巻: 第6巻第3号 ページ: 220-222

  • [学会発表] ソーシャル・ビジネスの動向 -イタリアの社会的協同組合の影響-2010

    • 著者名/発表者名
      尻無浜博幸
    • 学会等名
      社会的就労支援セミナー「工賃アップ戦略会議」
    • 発表場所
      松本大学
    • 年月日
      2010-12-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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