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2008 年度 実績報告書

インターネット上の攻撃性と規範の形成

研究課題

研究課題/領域番号 20530564
研究機関筑波大学

研究代表者

吉田 富二雄  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80182781)

研究分担者 菊地 正  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80161420)
キーワードインターネット / ウェブログ / 印象形成 / 対人認知 / パーソナリティ
研究概要

平成20年度は,ブログを介したコミュニケーションにおける相互不達性について検討を行った。基本的にVasile & Gosling(2004)の用いた手続きに基づき,以下の3種の評定を得た。(A)まず,オープン型ウェブ調査により,現在ウェブログを執筆・更新している者を対象に,"自分自身がどのような人物であるか"について自己評定を求めた(執筆者評定)。その後,自分のブログのURLを記入するよう求めモ承諾が得られた場合にのみ,その回答者が執笙しているプログのトップページ,プロフィールページ,7日分の記事内容をCD-Rに保存した。(B)執筆者と同数の調査協力者を募集し,同性の執筆者1名分のブログの閲覧を求めた。そしてブログ閲覧後に,"執筆者はどのような人物であると思ったか"について評定を求めた(閲覧者評定)。(C)回答に協力した執筆者から紹介された,現実生活での友人に対し,"普段の生活において,執筆者はどのような人物であるか"について評定を求めた(友人評定)。
各評定の平均値を比較した結果,(1)自己主張性,こだわりのなさ・執着心のなさでは,有意差は見られなかったが,(2)外向性,注目・賞賛欲求,優越感・有能感については,閲覧者の方が執筆者よりも高く評定していること,(3)それ以外の変数では,執筆者の方が閲覧者よりも高く評定していること,の3点が示された。したがって本研究の結果からは,閲覧者によって想像される人物像(閲覧者評定)は,執筆者が自覚する自己像(執筆者評定)や,日常の対人関係における人物像(友人評定)とは,基本的に大きく異なることが示された。また,執筆者の人物像は,実際よりもやや外向的・自己愛的な存在として閲覧者に想像されることも示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ウェブログ上に表現される自己-執筆者の自己評定と閲覧者による人物評定の比較-2008

    • 著者名/発表者名
      藤桂・吉田富二雄
    • 学会等名
      日本心理学会第72回大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2008-09-20
  • [学会発表] Can blogs tell me who you are?:Personality impression basedon blogs in Japan.2008

    • 著者名/発表者名
      Fuji, K., & Yoshida, F.
    • 学会等名
      XXIX International Congress of Psychology
    • 発表場所
      Internationale Congress Centrum Berlin
    • 年月日
      2008-07-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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