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2010 年度 実績報告書

教育価値観と葛藤解決の包括的研究:国際比較と世代間比較

研究課題

研究課題/領域番号 20530566
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

加賀美 常美代  お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (40303755)

研究分担者 大渕 憲一  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70116151)
キーワード教育価値観 / 包括的教育価値観 / 一般的価値観 / 世代間比較 / 価値タイプ
研究概要

本研究は日本においてどのような教育価値観(加賀美,2007)がいつ形成されるか、発達段階によって多様な世代の人々の価値観を比較し検討することを目的とする。特に、Schwartz(1992)の10価値タイプと教育価値観の4つの包括的価値観の関連については、理論的仮説を検討した研究はあるものの(加賀美,2006)、実証的には検討していないため、本研究ではその関連を検討しつつ世代間比較を検討した。方法については、短縮版教育価値観尺度伽賀美,2007)31項目、およびSchwartz(1992)の個人レベルの価値尺度56項目を採用した。インターネットリサーチモニターに対するWeb調査で配布、回収を行った。対象者は、14歳・17歳・20歳(いずれも学生)は各100部、25-29歳・30代・40代・50代・60代は、各150部とした。4つの包括的教育価値観である、自己実現的価値(教師の専門性、熱意、学生の自主独立、学習意欲)、伝統(権威)主義的価値(教師の教師主導、学生の従順と規則遵守)、自由主義的価値(学生尊重、創造性)、社会貢献的価値(人材育成、文化的視野、社会化)の平均値を算出し得点とした。これらを年代・世代ごとに対象者群間で比較するために、一元配置分散分析を行い、Bonferroni法による多重比較を行った。その結果、自己実現的価値観、社会貢献的価値観、伝統権威主義的価値観については、概して年齢に沿って平均値が高くなるというほぼ類似した傾向が見られた。一方、自由主義的価値観は年齢に沿って平均値が低くなるという傾向が見られた。さらに、年代毎に有意差があったSchwartzの5価値タイプは、25歳-29歳を境に2分化傾向がみられたことからライフイベントと関連付けられる。さらに、相関分析では、教育価値観とSchwartzの価値観は低~中程度の正の相関が認められた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 教育価値観と葛藤解決の包括的研究:国際比較と世代間比較2011

    • 著者名/発表者名
      加賀美常美代
    • 雑誌名

      科学研究費補助金研究成果報告書

      ページ: 1-98

  • [雑誌論文] 教育価値観の年代・世代間比較2010

    • 著者名/発表者名
      加賀美常美代・大渕憲一
    • 雑誌名

      日本社会心理学会第51回大会発表論文集

      ページ: 578-578

  • [学会発表] 大学生の教育価値観の国際比較:7カ国の調査から2011

    • 著者名/発表者名
      加賀美常美代
    • 学会等名
      東北大学 高等教育開発推進センター
    • 発表場所
      東北大学 招待講演
    • 年月日
      2011-02-16
  • [学会発表] 教育価値観の年代・世代間比較2010

    • 著者名/発表者名
      加賀美常美代・大渕憲一
    • 学会等名
      社会心理学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2010-09-18
  • [学会発表] 日本語学習者の教育価値観の国際比較:7カ国の大学生調査2010

    • 著者名/発表者名
      加賀美常美代
    • 学会等名
      世界日語教育大会論文集
    • 発表場所
      台湾政治大学(台湾)
    • 年月日
      2010-07-30

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公開日: 2012-07-19  

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