• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

対人コミュニケーションの状況的・関係的モデルの比較文化的研究-自己認識を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 20530567
研究機関名古屋大学

研究代表者

高井 次郎  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (00254269)

キーワード対人コミュニケーション / 間接性・直接性 / 文化比較 / 対人葛藤
研究概要

本年度は、対人コミュニケーション・スタイルが相手や状況によって、いかに異なるのかを、社会的関係性モデリング(SRM)を用いて検討した。人びとのコミュニケーション・スタイルはどの程度個人の特性的なものであるのか、それとも相手によって促されるものなのか、それとも特定の関係性に限定されるのかについて検討した。当初は比較文化的な検討を予定していたが、研究実施困難のことから、国内でのデータ収集に限定した。6人一組としたグループ単位で、6グループによるデータ収集を実現できたが、各グループメンバーは、お互いのコミュニケーション行動を評定し、ラウンドロビン・デザインによる分析を実施した。その結果、予想していたように、コミュニケーション・スキルは個人の特性であるよりも、相手によってそのレベルが異なることが明らかにされた。つまり、「関係性効果」の重要性が示された。
その他に、対人葛藤状況における潜在的・顕在的方略の選好に対する関係性の要因の影響(親密性および地位格差)について、対人コンピテンスの観点から調べた。また、本研究に関するシンポジウムを企画・運営し、国際コミュニケーション学会(International Communication Association)東京大会では「アジアのコミュニケーション」について、全米コミュニケーション学会(National Communication Association)においては「トヨタ自動車のリコール問題における直接性・間接性のコミュニケーションの問題」についてのシンポジウムを実施した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 潜在性と顕在性の2次元による対人葛藤対処方略尺度作成の試み2010

    • 著者名/発表者名
      高井次郎
    • 学会等名
      日本社会心理学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2010-09-17
  • [学会発表] 対人葛藤潜在化の意図と方略との関連2010

    • 著者名/発表者名
      高井次郎
    • 学会等名
      日本グループダイナミックス学会
    • 発表場所
      東京国際大学
    • 年月日
      2010-08-29

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi