(1)本研究の目的は、東アジア諸国の第二次大戦以降の社会・経済変動と、人々が構築してきた家族観の変化との関連性とそのメカニズムを、教科書分析という手法を用いて明らかにすることである。 (2)本研究の内容は大きく2点にまとめられる。(1)東アジア4ヶ国(日本・中国・韓国・台湾)の歴史的関係の中での社会・経済変動と、各国・社会全体の家族観との関連性を、4ヶ国の1950~2010年の国語教科書の内容を分析することで明らかにする。(2)各国・社会全体で共有する家族観と、各世代の個人が所有している家族観の発達との関連性について分析する。 以上の分析を経て、文化的発達研究の理論化を試みる。
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