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2009 年度 実績報告書

自動車運転中の「不安全行動」の発生機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530584
研究機関(財)労働科学研究所

研究代表者

北島 洋樹  (財)労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (20234255)

キーワード運転行動 / 不安全行動 / 随伴性 / 交通事故
研究概要

本研究の目的は、自動車運転中の「不安全行動」について、実証データを基に、その発生機序を解明し、「不安全行動」を減少させるための心理学的、工学的対策を提案・検証することにある。平成21年度は大きく2点について検討を進めた。
(1)シミュレータ実験:20年度に実施したシミュレータ実験により明らかになった、パニック的行動(レスポンデント行動化したオペラント行動に端を発する不安全行動)を検証し、パニック的行動を防ぐための対策について考察した。運転者の短期的・長期的予測と不一致な運転状況が発生することにより、意図しない行動(ウィンカ操作、クラクション動作など)が反射的に生起し、所謂パニック的行動へ導かれる可能性が高いことが判明した。これらの「不安全行動」生起の背景要因としては、運転習慣の影響が強いことが推察された。成果の一部は外部研究会(ヒューマンファクター研究会、大阪)で発表した。
(2)実車走行実験:シミュレータ実験で観察されたパニック的不安全行動が、実車運転でも発生しているかを検証し、実走行場面における影響要因を考察するために、実車走行実験を実施した。定性的な観察では、シミュレータ実験と同様の咄嗟の(反射的行動)が実走行場面でも多数生起していると考えられた。
実車運転行動について、より客観的に分析するために、行動分析学の視点から環境(状況)と行動との相互作用に注目し、運転行動の随伴性ダイアグラムを作成し、「不安全行動」の発生機序のモデルの確定を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 自動車シミュレータ運転におけるパニック的行動に関する実験的研究2009

    • 著者名/発表者名
      北島洋樹
    • 学会等名
      ヒューマンファクター研究会 第2回講演
    • 発表場所
      大阪科学技術センター(大阪府)
    • 年月日
      2009-08-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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