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2011 年度 実績報告書

青年期から成人期前期までのアイデンティティ発達のプロセスとメカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530592
研究機関広島大学

研究代表者

杉村 和美  広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (20249288)

キーワード教育心理学 / 生涯発達 / アイデンティティ
研究概要

本研究の目的は、(1)長期縦断研究により関係性のレベルから見たアイデンティティの発達的な方向性を検討するとともに、(2)短期縦断研究により関係性のレベル変化のメカニズムを明らかにすることであった。具体的には、第1に、研究代表者がこれまで大学3年生から卒業までの3時点および卒業後5年目に追跡調査を行った約30名の対象者について、卒業後10年目の追跡調査を実施し、11年間(計5時点)にわたる関係性のレベル変化とその要因を明らかにすることであった(研究1)。第2に、大学生を対象とする約6ヶ月間の短期縦断研究を実施し、レベル移行のプロセスをリアルタイムで記述するであった(研究2)。
最終年度である今年度は、研究2として実施した、大学1年生12名を対象にした15週間の大学への初期適応を通したアイデンティティ発達のプロセスとメカニズムに関するデータを分析し、どのような条件のもとで関係性のレベルの変化が生起するのかを検討した。具体的には、12名それぞれについて、関係性のパターンの推移を記述し、他者との対話、それを踏まえた自己内討論、およびそのときの情動が、関係性のパターンの推移とどのように関連しているのかを検討した。その結果、関係性のレベルが低いレベルから高いレベルに移行する過程では他者との対話の中に多様な関係性のパターンの継起が見られ、その中に時間的展望の転換を示す発言が出現したときにレベル変化が起こる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Identity development in the learning sphere among Japanese first-year university students2011

    • 著者名/発表者名
      Sugimura, K., Shimizu, N.
    • 雑誌名

      Child and Youth Care Forum

      巻: 40 ページ: 25-41

    • DOI

      10.1007/s10566-010-9118-2

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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