本研究では、(1)長期縦断研究により関係性のレベルから見たアイデンティティの発達的な方向性を検討するとともに、(2)短期縦断研究により関係性のレベル変化のメカニズムを明らかにすることを目的とする。 具体的には、第1に、研究代表者がこれまで大学3年生から卒業までの3時点および卒業後5年目に追跡調査を行った約30名の対象者について、卒業後10年目の追跡調査を実施し、11年間(計5時点)にわたる関係性のレベル変化とその要因を明らかにする(研究1)。第2に、大学生を対象とする約6ヶ月間の短期縦断研究を実施し、レベル移行のプロセスをリアルタイムで記述する(研究2)。
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