研究概要 |
本研究の目的は,心理統計教育のためのテスト項貝データベースを構築することである。本研究で検討する内容は以下の3つに整理することが出来る。 A. テスト項目の蓄積:データベースを本格運用し,有効に機能させるためには,良質な項目が大量に集積されることが必要となる。本研究組織のメンバーだけでは限界があるので,協力教員を募り,問題項目の提供を依頼しデータベースを充実させる。 B. データベースのユーザビリティに関する整備:本研究の協力教員にアカウントを提供し,データベースを自由に使ってもらいユーザビリティに関する意見を収集する。ここでの主たる目的は,検索キーを充実させることと,データベースに載せる情報を決定することである。 C. テストフォームの自動生成機能の開発:単にテスト項目を提供するだけでなく,複数の項目を組み合わせてテストを作成する機能をデータベースに持たせるため,項目に関する情報を超えて,テストフォームに関する情報を提供できるようにする。 本年度は,上記のAとBを中心に研究を遂行した。具体的には,昨年度に引き続いてデータベースに搭載する項目の開発について研究組織メンバーで協議を行い,実際に項目の開発に努めた。また,項目の領域別分類作業も実施した。さらに,データベースのサーバ機を選定し購入した。サーバの仕様を決定し,運用可能な状態へと進めることができた。ただし,サーバのユーザビリティの検証のための調査を行うことができなかった。これは次年度の課題としたい。
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