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2010 年度 自己評価報告書

幼児期における映像の表象性理解の三段階発達モデルの精緻化とその検証

研究課題

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研究課題/領域番号 20530600
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育心理学
研究機関愛知県立大学

研究代表者

加藤 義信  愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (00036675)

研究期間 (年度) 2008 – 2011
キーワード生涯発達 / 映像理解 / 幼児期 / 表象 / テレビ / 写真 / 幼児期の認知発達
研究概要

(1)幼児期の子どもが,いつからテレビや写真などの映像を現実と区別できるようになり,それが映し(表象)であることをどのように理解するようになっていくかを実験的手法を用いて明らかにする。
(2)その際,従来の研究でみられたような,映像と現実との二分法的な区別の可否だけに焦点をあてるのではなく,映像が実在と混同される段階と映像が表象とはっきり理解される段階との間に中間的な段階を設定して,この段階の発達的ゆらぎの実態を精緻に捉えることを,特に重要な研究課題とする。
(3)この「映像の表象性理解の三段階発達モデル」では,映像理解の発達を,シンボル(映像の図像的パターン),シンボル媒体(図像的パターンを生みだす物質的基体),指示対象(シンボルの指し示す現実の対象)の三者の関係理解の発達としてとらえ,中間段階を,シンボルと指示対象がはっきり分化しながらも,シンボル媒体についての認識が不十分であるためにこれが意識の後景に退き,シンボルと指示対象が一体となって前景化した状態と仮定する。この仮説的モデルから予想される幼児の,大人の目から見て不思議な映像理解のあり様を実験的に確かめることを通して,モデル自体のいっそうの精緻化を図ることが4年間の研究の到達目標である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 写真の表象性理解の発達-映写メカニズムに接する機会が与えられた場合の効果-2010

    • 著者名/発表者名
      工藤英美, 加藤義信
    • 雑誌名

      人間発達学研究 第1号

      ページ: 13-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小学校2年生児童のビデオ映像の表象性理解-理解の揺らぎを中心として-2008

    • 著者名/発表者名
      木村美奈子, 加藤義信
    • 雑誌名

      愛知県立大学文学部論集(児童教育学科編) 第56号

      ページ: 35-52

  • [雑誌論文] ビデオ映像の表象性理解は幼児にとってなぜ困難か?:写真理解との比較による検討.2008

    • 著者名/発表者名
      木村美奈子
    • 雑誌名

      発達心理学研究 第19巻,第2号

      ページ: 157-170

    • 査読あり
  • [学会発表] What makes it difficult for young children to understand the symbolic nature of video images? : A comparative analysis of picture understanding.2008

    • 著者名/発表者名
      Kimura, M., Kato, Y., Seno, Y.
    • 学会等名
      ISSBD 20^<th> Biennial Meeting Programme & Abstracts, P.100
    • 発表場所
      University of Wurzburg, Germany
    • 年月日
      20080700
  • [図書] 発達科学ハンドブック3:時間と人間(子安増生・白井利明(責任編集))(情動と時間)2011

    • 著者名/発表者名
      加藤義信
    • 総ページ数
      223-240
    • 出版者
      新曜社
  • [備考] 加藤義信,幼児における映像世界の表象性理解に関する発達的研究:平成17年度~平成19年度科学研究費補助金(萌芽研究)成果報告書(課題番号17653090),2008年,全56ページ

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公開日: 2012-02-13   更新日: 2016-04-21  

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