研究概要 |
本年度は、4年間にわたる縦断調査研究の2年目の年であった。本年度の研究目的は、第1に、高校3年生を対象とした第2回目の高校生調査を実施すること、第2に、昨年度の調査において卒業後の調査協力を申し出てくれた対象者への郵送調査を実施することであった。本年度も、昨年度に調査を実施した9校の高校で調査を実施することができた。10月に入ってから、9校に質問紙を郵送し、高校3年生を対象に、各クラスで調査を実施するよう依頼した。11~12月にかけて、それぞれの高校から回答済みの調査用紙が返送されてきたので、随時データ入力の作業をおこなった。最終的には、男子746人、女子875人、合計1,621人の質問紙データが集まった。また、高校卒業後の縦断調査(郵送法によるフォローアップ調査)に協力を申し出た生徒は、男子283人、女子415人、合計698人だった。卒業後の第1回目のフォローアップ郵送調査に関しては、男子154人、女子241人、合計395人の調査データを回収することができた。以上のように、本年度は縦断調査研究の調査データを順調に集めることができ、これから先の調査データと合わせて、分析に耐えうるような十分なデータを準備することができたといえる。これまでの分析結果は、日本心理学会第73回大会(2009)および日本教育心理学会第51回総会(2009)において発表し、今後の縦断調査研究の基礎的な資料とした。来年度に引き続き、日本教育心理学会第52回総会(2010)などにおいて、継続的に研究発表をおこなっていく予定である。
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