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2009 年度 実績報告書

音声コミュニケーションを支える論理的思考・表現応答能力と対人認知能力の教育評価

研究課題

研究課題/領域番号 20530617
研究機関独立行政法人大学入試センター

研究代表者

内田 照久  独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 准教授 (10280538)

研究分担者 石塚 智一  独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (00168238)
杉澤 武俊  新潟大学, 教育学部, 准教授 (30361603)
キーワード音声コミュニケーション / リスニングテスト / 韻律的特徴 / 発話速度 / 基本周波数 / 性格特性5因子モデル / 性格印象 / 印象形成
研究概要

本研究では,音声コミュニケーション能力の総合的な教育評価方法の開発を目的としている。そこでは,論理的思考能力や表現応答能力といった言語的な能力の側面に加えて,対人的な認知推論能力を測定の対象とした新しいコミュニケーション能力テストの開発をめざしている。
今年度は,対人的な認知推論能力の検討のため,音声そのものや話し方の特徴から話者の人柄や性格を推測する聴覚実験を進めた。それによって,音声コミュニケーション場面で相手話者の特徴を推し量る時に手がかりとしている音響的な特徴を検討した。その結果から,音声の韻律的特徴量と話者の性格特性の印象の間の非線形な曲線的関係が明らかとなり,その関係性のモデル(PROSPECT model)を提案した。その成果は,日本心理学会第73回大会で発表するとともに,日本音声学会の学会誌にも採録されたところである。
また従来型のリスニングテストが測定している能力が,言語能力や他の教科学力,さらに論理的な思考能力と,どのような関連性があるかを検討した。そこでは,センター試験の試験成績を資料として,それぞれの教科科目の学力の布置の歴史的遷移を検証した。その結果は,日本教育心理学会第51回総会で発表したところである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 音声の韻律的特徴と話者のパーソナリティ印象の関係性2009

    • 著者名/発表者名
      内田照久
    • 雑誌名

      音声研究 Vol.13

      ページ: 17-28

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 音声が伝達する感性領域の情報の諸相(まえがき)2009

    • 著者名/発表者名
      内田照久
    • 雑誌名

      音声研究 Vol.13

      ページ: 1-3

  • [学会発表] 教科学力の関係の布置と歴史的な構造変化2009

    • 著者名/発表者名
      内田照久・杉澤武俊
    • 学会等名
      日本教育心理学会第51回総会発表論文集
    • 発表場所
      静岡大学静岡キャンパス
    • 年月日
      2009-09-20
  • [学会発表] 発話速度の感覚量と擬態語表現による話者の性格印象2009

    • 著者名/発表者名
      内田照久
    • 学会等名
      日本心理学会第73回大会発表論文集
    • 発表場所
      立命館大学衣笠キャンパス
    • 年月日
      2009-08-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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