本年度は科研プロジェクトの第2年目であり、教育情報雑誌の書誌的研究及び内容分析を行い、中間報告書を作成した。また日本心理臨床学会において研究発表を行った。 1.中間報告書として、下山寿子『近代日本教育心理学における「教育病理」の系譜と心理・教育ジャーナリズム-雑誌『児童研究』の研究-』(高崎商科大学、2009年))をまとめ上梓した。 2. 前年度に引き続き、明治期から戦前期までを視野に入れ、国立国会図書館、立教大学新座保存書庫などの蔵書雑誌を精査した。 3. 前年度に引き続き『心理研究』『日本心理学雑誌』『心理学研究』『変態心理』『児童研究所紀要』『応用心理』『教育心理研究』『応用心理』『学校衛生』等を研究対象として検討した。 4. 上記の作業の上に、各雑誌の目次と奥付を収集、記事のトピックと領域・執筆者名・編集者名・発行年月日等に即してデータベースを作成した。 5. 文献・資料の収集として、心理学関連文献を購入した。 6. 「11.研究発表」に記す研究業績を発表。「雑誌論文」として、1件(雑誌『児童研究』の研究(4)-「論説」欄にあらわれた「心理」関連記事分析を中心として-(高崎商科大学紀要第24号))、「学会発表」として1件(雑誌『児童研究』の研究(4)-「論説」欄にあらわれた「心理」関連記事分析を中心として-(日本心理臨床学会第28回秋季大会))、「図書」として1件(『近代日本教育心理学における「教育病理」の系譜と心理・教育ジャーナリズム-雑誌『児童研究』の研究-)。 7. 次年度の研究計画としては、日本心理臨床学会への投稿等を行う予定である。
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