研究課題
基盤研究(C)
各症例のケースレポートからは、自他未分化の空想から分化に向かうプロセスが報告されている。治療者との間で付着同一化から投影同一化といった転移関係の変遷が認められた。そうした転移関係において、精神分析技法である直面化や解釈を行うことにより、現実的な体験のインパクトをクライエント自身が象徴的な方法で表現できる能力が高まった。そうしたインパクトに伴う不安や混乱を自身のなかに納めていく心的機能が高まるにつれ、パニックの減少や適応面の向上、集団参加が可能となる変化が認められた。
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白百合女子大学発達臨床センター紀要 第13巻
ページ: 19-31
白百合女子大学研究紀要 45巻
ページ: 105-129