研究課題
22年度の研究成果は以下の通りである。(1)20年度、21年度の研究を、より精緻化した。具体的には以下の通りである。・計数判断課題:刺激群の計数判断に関し、逐次刺激と同時刺激のフォーマット効果、また、視聴覚刺激のモダリティ効果に関し、熟達化過程を明らかにした。・多次元カテゴリー判断課題2次元の基本図形を組み合わせた顔刺激を用いて、多次元カテゴリー判断課題の熟達化過程を調べた。さらに、モルフィング技術を用いて、自己顔判断の知覚特性を検討した。その結果、熟達化の指標として、課題共通基準および課題独自基準を抽出した。さらに、自己顔判断がカテゴリー知覚としての特性(カテゴリー内での識別性<カテゴリー間での識別性)を有していることがわかった。(2)モデリングとシミュレーション方位識別課題、計数判断課題、多次元カテゴリー判断課題の熟達化基準を元に、新たな熟達者を形成し、効率分析を行った。理想観察者の成績は、MCMC法(モンテカルロ法)によるコンピュータシミュレーションで得られた。また、3年間の研究を総括し、熟達化過程と理想観察者の新たなモデルを含めた、視覚認知システムの基準モデルを構築した。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
Psychological Research
巻: 174 ページ: 99-109
Attention, Perception & Psychophysics
巻: 72 ページ: 1839-1853