統合失調症モデルと一つと考えられている新生仔期NMDA受容体拮抗薬(MK-801)投与ラットについて、その行動・認知機能を評価した。MK-801は7~20日齢に投与され、成体期にsensorimotor gatingの指標であるプレパルス抑制(PPI)と作業記憶の指標である自発的交替(SA)についてテストを行った。その結果、MK-801処置によってPPIが障害される傾向が認められたものの、SAは障害されなかった。また、MK-801を短期間(5日間)投与した場合はいずれの行動指標においても効果がなかった。
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