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2010 年度 実績報告書

理解の認知神経動力学と特殊教育への展開

研究課題

研究課題/領域番号 20530674
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

竹市 博臣  独立行政法人理化学研究所, 脳数理研究チーム, 研究員 (60242020)

研究分担者 軍司 敦子  独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所・知的障害研究部, 治療研究室長 (70392446)
キーワード神経動力学 / 広汎性発達障害 / ヒト音声特異的反応 / 発達障害評価法 / 脳波 / 相関関数 / 独立成分分析
研究概要

本提案では「理解の認知神経動力学と特殊教育への展開」として,m系列変調法を試験的用途で実際に使えるようにするために必要な技術開発研究を行っている.平成22年度の主要な成果は以下の通り:(1)単純ベイズ分類器のような機械学習やパターン認識の手法を用いなくても,8回程度の加算平均を行うだけで,個人ごとの評価に必要な信号雑音比が得られることを確認した。これは計算負荷を減少し、この手法の実用化に重要である。(2)広汎性発達障害の評価への応用可能性を模索した。顔同様にヒト音声に対する特異的応答が機能MRI,MEGなどさまざまな神経心理学的指標で得られているが,広汎性発達障害児はヒト音声に対する反応が定形発達児と異なることが知られているので,ヒト音声をm系列変調して聴取時脳波を記録し,成分相関関数として抽出される誘発反応を分析することで,社会性の発達障害の評価に貢献し得る.実際に6人の健常成人を対象とし、20秒間のヒト音声・環境音・それぞれのスペクトルスクランブル刺激それぞれ8種類にm系列変調を施し,聴取時脳波を頭皮上11電極から試験的に記録した。記録された脳波と変調m系列の循環相互相関関数を計算し,8回の計測の間で平均し,独立成分分析を行って関連成分の抽出を行ったところ,相関時間250ミリ秒もしくはそれ以前に、ヒト音声に特異的な反応が得られた。この時相は先行研究の誘発反応潜時に合致する。この反応を安定的に抽出する技術をさらに開発することで、短時間で実施可能な発達障害評価法の開発につながる可能性を開拓した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Development of an efficient method for evaluation of pervasive developmental disorders2012

    • 著者名/発表者名
      竹市博臣(1番目),軍司敦子(2番目), 他1名
    • 学会等名
      International Neuropsychological Society
    • 発表場所
      Montreal, Quebec, Canada
    • 年月日
      2012-02-16
  • [学会発表] Single one-minute trial assessment of speech processing in school age children2010

    • 著者名/発表者名
      軍司敦子(1番目),竹市博臣(2番目), 他5名
    • 学会等名
      日本音響学会聴覚研究会
    • 発表場所
      福岡県柳川市
    • 年月日
      2010-12-11

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公開日: 2013-06-26  

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