研究概要 |
音声言語すなわち話しことばはヒトにとって欠くことのできない能力であり,その発達の障害を早期に検出して療育に活かすことが重要である.この研究課題は,脳活動にともなって脳波に現れる「誘発反応」と呼ばれる信号を,「m系列変調法」と呼ばれる信号処理技術を用いて高い効率で収集し,音声言語の検出や理解の脳活動を効率的にとらえることをめざしたものである.基本的には,およそ3分間の脳波から,さらに「単純ベイズ法」と呼ばれる統計的手法を用いれば, 1分間の脳波から音声言語の理解やヒト音声への特異的反応を測定できることが明らかになった.
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