研究課題/領域番号 |
20530683
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
田中 武雄 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30091531)
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研究分担者 |
臼井 嘉一 国士舘大学, 文学部, 教授 (50151866)
土屋 直人 岩手大学, 教育学部, 准教授 (10318751)
吉田 剛 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (10431610)
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キーワード | 教育方法 / 生活綴り方 |
研究概要 |
本研究では、東北日本で、戦後の地域教育実践に結実した典型地域として、山形県を取り上げた。米沢地域において、地域に根ざして創造的・個性的な実践を展開した教師たちの教育的営為がある。その典型的な展開過程のケーススタディを取り上げた。その過程で、地域教育実践の典型実践の収集・整理をした。また、関連して、西日本において、戦後の地域教育実践に結実させた典型地域として兵庫県但馬地域を取り上げ、比較研究をした。具体的には、11月3日、山形大学人文学部において、鈴木輝男氏のヒアリングを行った。テーマは、(1)「教科構造と生活認識の思想」、(2)教科の思想とは、(3)三つの組織論とは等であった。次いで、2月21日、豊岡市で、森垣修氏のヒアリングを行った。テーマは、(1)但馬の教育運動について、(2)但馬の生活綴方運動について、(3)もう一つの「村を育てる」教育、22日は井上憲雄氏の報告「東井義雄から学ぶもの」を受け、午後「東井義雄記念館」を見学した。これからの調査計画としては、山形県及び兵庫県の<生活綴方調査>を行い、資料を収集する。 地方レベルで質の高い実践に取り組んできた教師たちの研究に光をあてることは、本研究のねらいでもある。そこで、山形県を中心に、東北各県の教育雑誌・研究資料・実践資料等を把握・整理し、国立政策研究所東館所蔵の地方資料を参照して、東北各県の在庫調査を行う。また、本研究の成果を、関連学会や公開研究会等で共同報告する。同時に、研究成果を共同及び個別に学術論文を執筆する。 以上の情報を、各分担者のホームページに公開し、情報提供につとめ、成果を形のあるものにする。さらに、なぜ米沢地域や但馬地域が典型となりえたのか、その共通性と個別性を考察する。併せて、地域実践を担った実践家等にゲスト報告を依頼する。記録を蓄積し、ホームページ等で公開する。
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