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2009 年度 実績報告書

論理的思考力とメタファー形成のためのカリキュラム研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530684
研究機関東京学芸大学

研究代表者

浅沼 茂  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30184146)

キーワード形象 / オブジェ / 直観的経験 / 論理的思考 / 因果関係図式
研究概要

当該年度の研究の成果は、論理的思考力に関わる能力は、科学的な発見や発明の能力に関わり、直観的な経験との相関関係が強いことがわかった。それを国際的な比較により明らかにした。子どもたちのふだんの生活にあるメタ認識の具体的なオブジェを探し出し、そのオブジェに含まれる意味を解明した。特に、子どもたちの生活ドラマにある表現が子どもたちの持つ表象の多様性と豊富さを生み出し、子どもたちの生活をさらに豊かに作り出すことを明らかにした。特に、生活環境や自然環境にあるオブジェをどのように想像的なイメージに転換するプロセスが重要であることが明確になった。この形の多様性が、論理的な思考において具体的な形のイメージを作りかえる際のキーになることがわかった。このことは、理科の物理的な原理の理解の原型となっていたし、また、数学における幾何的な要素と数量的な操作の具体的なイメージの基本形となっていた。このことについては、さらに詳しくその一つひとつの形象の何がどのように結びついているのかという具体的な因果関係図式に関する探究が必要となる。そのためには、具体的なイメージに関わる実態調査を一人ひとりの子どもの論理的な思考過程をめぐって明らかにすることが必要であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 各国における学力調査の国際比較-学力観と政策をめぐって-2010

    • 著者名/発表者名
      浅沼茂
    • 雑誌名

      比較教育学研究 40

      ページ: 110-114

  • [雑誌論文] 海外の教育における体験と学力2009

    • 著者名/発表者名
      浅沼茂
    • 雑誌名

      児童心理 900

      ページ: 42-50

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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