研究課題
スロイド教育の民衆学校への導入過程を検討するために、(1)1860年代から1870年代における民衆学校の実態を調査・検討し、(2)1870年代の国会におけるスロイド導入をめぐる議論を解明し、(3)国会の議論に先行する教育雑誌や民衆学校視学官会議などにおけるスロイド導入問題を解明することを課題とした。1870年代に民衆学校の実態については、1864年の回状によって学年別によるクラス分けが都市部の学校を中心に可能になったが、農村部では複式学級が多く、人口のまばらな北部などには巡回型民衆学校がその後も長く存在した。そのために、スロイド実習室(工作室)が整備はきわめて遅れた。1865年出版された学校建築に関する標準プランにおいては、学校建築図面においてスロイド実習室はまったく記述されていなかったが、1878年に出版された同書においては都市部のみならず、農村部の民衆学校にもスロイド実習室をもつ学校建築図面モデルとそれをもたない学校建築図面モデルが示された。今年度は最終年度でもあり、これまでの成果をロシアにおける国際会議において報告し、またロシアのモスクワ大学から英語とロシア語で海外の共同研究者とともに書物として出版した。
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中等教育・職業教育における新カリキュラム開発の動向に関する国際比較(堀内達夫代表、科学研究費補助金研究成果報告害(平成20~22年度))
ページ: 164-178
'Tex нологическое Образование как фактор инновационного раэвития страны' (Материалы XVI международной научно-практической конференций), Ярославль
巻: 38号 ページ: 20-25
http://gijyutukyouikugaku.blogspot.com/