研究概要 |
本年度は、最初に、ジャンル・アプローチに関する文献を収集し、ジャンル・アプローチの理論と方法について研究発表を行った。オーストラリア・シドニー学派、特別な目的のための英語(ESP),ニューレトリック、3つの立場の理論と方法の検討を行った。次いで、現代の作文指導法の中では、ジャンル・アプローチはどのように位置づけられているかの検討を行った。最初に、現代ディスコース理論のなかにおけるジャンル・アプローチについて検討を行い、子どもの作文能力の発達とジャンルとの関係を明らかにした。その上で、現代の作文指導法の中におけるジャンル・アプローチの検討を行い、ジャンル・アプローチは、子どもや若者を広い社会に準備させる方法として位置づけられていることを明らかにした(「研究成果中間報告書」所収)。広い社会における読み手を対象に文章を書くためには、文章を批判的に読む力も求められることから、批判的リテラシーを育てるための指導法の起源としての1970年代西ドイツの批判的教育学の学習指導案について考察した(「美作大学・美作短期大学紀要」所収)。研究分担者は、教科書等の教材収集を行い、それをもとに実際の授業場面を対象にした授業研究を行った。 授業の記録、分析のために、ノートパソコンとビデオカメラを購入した。
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