「無限定性」教室が創出する(1)全体の1室、(2)分割による個別の1室、および(3)部分集合の1室の空間構造は、学生・子どもたちが主体的に活動し、さらに多様な学習形態・内容や弾力的な集団による活動に柔軟に対応できることが明らかになった。 また、「無限定性」教室における直交2軸の可動間仕切りにより生じる空間特性は、学生・子どもたちの社会性の育成および空間認識能力の育成に貢献できることが明らかになった。 さらに、「無限定性」教室における「動く」家具は、新しい学習形態やコミュニケーション活動を支援する機能があることが明らかになった。 以上より、「無限定性」教室は、文部科学省の『小学校施設整備指針』などに示す、多様な学習内容・形態による活動を可能とし、学生・子どもたちの主体的な活動を支援することが可能な教室モデルの1つと位置付けることができた。
|