今年度も引き続き、敗戦直後から1949(昭和24)年の新学制の完成年度までのいわゆる占領期を研究対象とし、各地方から創刊された教育関係雑誌や新聞が、いかなるニーズによって創刊され、その隆替はどうであったのか、また、各誌が、どのような教育情報を掲載し、伝えようとしていたのか、教育関係雑誌や新聞の史料収集と書誌的分析を行いました。 なかでも、国内調査に加えて、海外調査として、アメリカ議会図書館に所蔵されているWDCコレクションの調査を行いました。WDCコレクションには、Washington Document Centerからアメリカ議会図書館に移送された戦前、戦後検閲資料及び文書が中心ですが、このコレクションの中から、国立国会図書館をはじめ、国内の各図書館やプランゲ・コレクションに見られない占領期の教育関係雑誌の複写をすることができ、書誌的分析を行っています。 ちなみに、主な雑誌の誌名と号数を記しておきたいと思います。『新しい学校』興文館第3巻第5号、第9号~第10号、第12号)、『新しい教室』中興出版、4(11~12)、5(1~6)、6(1~3)、『新しい小学校』興文社2(1、4、6)『いとし児』(福岡)、2(6、15)→『育てつつ』2(3、5)、『いとし児』(両親教育協会)1、3~5、7~8、『児童文化』(熊本)43-5・6、『教育復興』新日本教育文化研究所2(10)、3(3)、『教育現実』教育図書1(4~5)、『教育委員会通信』(京都)4、『教育女性』学芸図書出版社1(5、7)、『教育建設』(札幌)23、38、41、『教育公論』(小倉)21(6、11~12)、22(1~2、4~6)、『教育公論』明治図書3(11)、4(10~12)、5(1~3)など。
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