研究課題/領域番号 |
20530716
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
谷 雅泰 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (80261717)
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研究分担者 |
青木 真理 福島大学, 総合教育研究センター, 教授 (50263877)
三浦 浩喜 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (90282251)
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キーワード | デンマーク / 若者支援 / フレクシキュリティー / EUX |
研究概要 |
2010年9月の現地調査において、デンマークにおいて次の事実を知ることとなった。まず政策面では、新自由主義的な政策をとる現政権により提出され、2009年の年末に国会で成立し(全会一致)、2011年から施行される新法で、補助金の打ち切りを梃子に25歳までの若者に就労か就学かを強制しようとしていることである。多様な働き方を認め、flexicurityを取り入れた同国であるが、この政策の中ではパートタイム就労は認められておらず、学校に行くか、パートタイムではない生涯働ける仕事に就くことが求められている。子どもが学校に行かなければ、18歳未満の子どもの保護者は年間約1万デンマーククローナ(DKK、約15万円)にも及ぶ子育て支援金を打ち切られる。 次に、後期中等教育が改革され、EUXという4年間のコースが新設される。ここでは、熟練技術者の訓練と後期中等教育が結合され、給料も支給される。EUXは最初の1年間まず仕事を経験し、動機づけなどを行ったうえで、3年間「デュアルシステム」により技術を身に付ける。コースの種類も電気技師、介護士、家具職人、ビジネス等、需給関係に応じた雇用の可能性のある職種が選ばれている。 これらの動きの中で注目されるのは、生産学校や技術学校のコースとして新設されてきている「アスペルガー症候群」の生徒対象のITを学ぶコースである。特に技術学校については、現在、新設されて2年目で、EU諸国でも注目されている。
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