研究課題
基盤研究(C)
本研究は、戦後日本の工業科教員の職業的能力の形成に関する研究である。本研究では、着目すべき教育実践を行った元教員の職業的能力の形成を、教員養成カリキュラムとの関係に着目して分析した。検討の結果、工業科教員は工業界、特に現実の工業技術に精通している必要があり、大学ではこれらの基礎的な教育が行われていた。対象の教員らは就職後に自主的・主体的な研修において能力を高めていた。制度的にも内容的にも貧弱な教職教育であっても教職への手ほどきとして一定の意義をもつことが明らかになった。
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和歌山大学教育学部紀要・教育科学 第61集
ページ: 95-106