平成22年度は、研究の最終年にあたることから、これまでの中間まとめ的報告を日本社会教育学会第57回研究大会(2010年9月19日)で「韓国住民自治センターをめぐる動向と住民の学習(その1)」と題して、長澤・浅野・姜(発表は長澤・浅野)で行った。 また、韓国の住民自治センターと日本の公民館の役割に関する比較研究を行うために、韓国の住民自治センター関係者と日本の公民館関係者による日韓フォーラム「住民自治と学びのまちづくり」(2010年11月12日・13日・14日)を福岡市で開催した。11月12日は韓国側参加者による福岡市教育委員会表敬訪問と福岡市公民館の概況説明のあと、福岡市花畑公民館・大浜公民館を訪問調査。11月13日には、午前中に東箱崎公民館館長・東箱崎校区自治会連合会会長の報告に基づく研究会を、そして午後に日韓フォーラムを開催した。フォーラムでは、1.「韓国住民自治センターの現状と課題-この10年を振り返って-」パク・ホンスン:開かれた社会市民連合代表、2.「住民自治委員会と市民社会団体の協力事例-盤松(パンソン)2洞及び加佐(カザ)2洞の事例を中心に-」パク・ヒソン:開かれた市民連合事務局長、3.「住民自治センターの経験から見た民と官の協力の可能性と期待」ヤン・ヒョジョン:順天市自治行政課、4.「ヒマンセサンを語る」ソク・ヨンシル:ヒマンセサン副会長、の4人から報告を受け、参加者とともに研究討議を行った。また、夜は地域の方との交流会ももった。
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