本研究の目的は、日本およびドイツでの初等教育および中等教育における学力向上の取り組みをそれぞれ把握した上で、この取り組みと密接な関連性を持っ学校経営改革を明らかにし、日独比較研究を進めることをとおして、両国の学校経営改革の特質を明らかにすることである。 5年間に及ぶ本研究では、次の3つの点を研究課題としている。第一に、日独の学力向上の取り組みを明らかにすることである。第二に、これらの取り組みをもとに、日独の学校経営改革を明らかにすることである。第三に、両国の学校経営改革を比較することで、両国の学校経営改革の特質を明らかにすることである。 これら3つの研究課題について、5年間に及ぶ研究期間における取り組みのウエイトは以下のようである。最初の2年間は、第一の課題を中心にしながら、第二の課題についても並行して研究を進める、次の2年間は、第二の課題を中心にしながら、第一の課題についても並行して研究を進める。4年間にわたる日独両国のデータ収集の段階を経て、最終年度に第三の課題である比較研究に取り組む。
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