平成21年度に引き続き、聞き取り調査を行った。木屋瀬保育園では当時保育者をしていた人と、園児であった現園長に話を聞き、その地域独特の言い方がされている遊びの内容も把握できた。御幸保育園でも保育者だった方から話を聞き、当時の視聴覚教材で分からなかったものが明らかになった。上広川幼児園に関しては、当時保育者だった人には直接、当時の保育内容を知っている人には電話で話を聞き、歌っていた歌や夏の水遊びなど、当時の保育内容を知ることができた。 資料収集では、御幸保育園にモデル保育所の指定書が残されていて、そのコピーを入手できた。福岡県立図書館、福岡市総合図書館、北九州市立図書館、国立国会図書館に所蔵されている西日本新聞、毎日新聞福岡県版、朝日新聞西部地方版をはじめとする種々の新聞記事の中から、保育や共同募金に関する記事を探し出した。大牟田市立図書館には、大牟田毎日新聞、大牟田日日新聞が保存されていて、その中から保育関連記事を探した。コピーまたは接写で、資料として入手できた。福岡県立図書館、福岡市総合図書館では、地方史や統計資料を探し、モデル保育所を含む保育に関する資料を収集した。この中で、大善寺賢志保育園が幼稚園として認可された年月日や園児数等が明らかになった。 共同募金に関しては、福岡県版をはじめ新聞にしばしば記事が掲載されていて、福岡県の共同募金への力の入れ方、保育所への配分の多さがうかがえた。中央共同募金会には年報が残されていて、そのCD版を借りて、必要な資料を入手することができた。
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