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2008 年度 実績報告書

アジア・太平洋地域の大学院「人権プログラム」の学際的調査・研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530746
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

阿久澤 麻理子  兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (20305692)

研究分担者 山崎 公士  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (80145036)
窪 誠  大阪産業大学, 経済学部, 教授 (10319577)
元 百合子  大阪女学院大学, 教養学部, 准教授 (40411756)
キーワード生涯学習 / 人権教育
研究概要

本年度は、大学院「人権プログラム」(人権に関わる複数の講義・実習・研究指導を組み合わせたもので、人権に関わる教育・研究の促進と専門家の育成を目的とし、修了すると「人権」を冠した修士・博士号を授与される)の世界的な開設状況や特徴をインターネットで調査するとともに、アジア太平洋地域における3大学院の現地調査を実施した。インターネット調査からは(Human Rights Toolsのデータベースから、英語プログラムを選出し分析)、世界97の人権プログラムが把握され、ヨーロッパに圧倒的多数(65)が集中していることがわかった。アジアには10プログラムがあるのみである。ただし、伝統的な法学(LL.Mを授与される)が40プログラムに対し、学際的(M.A)プログラムが53と、後者が上回っていることもわかった。2008年度に現地調査を終了したのは、タイ(マヒドン大学)、ネパール(カトマンズ・スクール・オブ・ロー)、台湾(東吾大学)である。このうち、タイ、台湾のプログラムは学際、ネパールは法学系プログラムである。また、タイ、ネパールはインターナショナルプログラム(英語)であるが、台湾は中国語プログラムである。その土地の特色を生かしており、国際NGOや国連オフィスの集中するバンコク郊外では、社会開発に重点を置いたプログラムを提供している一方、台湾の場合は、中国との関係を念頭に、中国語による人権プログラムを実施しているため、アジア地域の中国語話者の幅広い人権教育ネットワーク形成の拠点ともなりつつある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 世界の大学院における『人権修士』プログラムの意義と課題」2008

    • 著者名/発表者名
      阿久澤麻理子
    • 雑誌名

      部落解放研究 No. 183

      ページ: 49-61

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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