• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

女性労働運動における「実践を語るプロジェクト」-労働組合スタッフの力量形成-

研究課題

研究課題/領域番号 20530753
研究機関明治大学

研究代表者

平川 景子  明治大学, 文学部, 准教授 (40318663)

キーワード教育学
研究概要

本研究は、女性労働運動における労働組合スタッフの力量形成を目的とする。そのさい、
a)労働組合の日常の活動のなかから、女性が働き続けるための主体形成をとらえる、
b)各地の組合スタッフが比較的長期のスパンを持って自分の「実践」を振り返り、語り合うこと、それらを記録化していく取り組みにより、組合員とスタッフの関係、状況の中で判断していることの意味を考えることに取り組む。
日々、深刻で緊急を要する労働問題に当事者と共に取り組んでいる労組スタッフは、力量形成を切実に必要としている。しかし、プログラムが外在的に決定されているような学習や、マニュアルやスキルの習得のような学習観では、スタッフが経験している現実と結びついていかない。そこで、異なる地域の、異なる現実に対面している労働組合スタッフが、実践を語り合い聞きあっていくことが「省察的実践者」としての力になるのではないかと考える。本研究は、労組スタッフと研究者の相互主体的なかかわりをとおして、プロジェクトの展開をあとづけるものである。
とくに女性労働運動を取り上げる理由は、女性が男性に比べ相対的に教育の機会が少ないためである。非正規雇用が多い女性は企業内での教育訓練を受けにくく、長期間の宿泊を伴う労働組合の幹部養成教育にも家族的責任を担う女性は参加しづらい。
また全国の女性ユニオンは、働く女性の全国センター(ACW2)などを通じて連帯を深めようとしているが、こうした取り組みに女性の共同的な学習が組み込まれていくことは、それぞれの地域の力量形成にもつながっていくことが期待されるものである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 明治大学における「社会教育実習」の考察-コミュニティ学習支援職養成のためのカリキュラム検討-2009

    • 著者名/発表者名
      平川景子
    • 雑誌名

      明治大学社会教育主事課程年報 18

      ページ: 11-22

  • [学会発表] 男女平等の職場づくりと当事者の学び労働組合における女性の学習2008

    • 著者名/発表者名
      平川景子
    • 学会等名
      日本社会教育学会
    • 発表場所
      和歌山大学
    • 年月日
      2008-09-20

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi