研究課題/領域番号 |
20530765
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 由利子 東京工業大学, 留学生センター, 准教授 (50323829)
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研究分担者 |
近藤 佐知彦 大阪大学, 留学生センター, 教授 (70335397)
堀田 泰司 広島大学, 留学生センター, 准教授 (40304456)
高浜 愛 静岡大学, 国際交流センター, 准教授 (90444645)
野水 勉 名古屋大学, 留学生センター, 教授 (50175527)
鈴木 雅久 電気通信大学, 国際交流推進センター, 准教授 (10313404)
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キーワード | 短期留学 / 日本 / 非英語圏EU / 日本語 / スペイン / 企業との連携 / 大学の国際化 / イベロアメリカ戦略 |
研究概要 |
日本に短期留学した学生222名(学部生72%、修士28%、出身:欧州95、アジア45、北米36、オーストラリア21、中東2)と非英語圏EUに短期留学した学生28名(行先:フランス10、スペイン8、ドイツ7、スウェーデン2、学部生85%、修士15%、出身:米国人12 日本人16)に対するオンライン調査を分析した結果、日本の短期留学では「英語による専門教育の質」が最も大きな問題として認識され、次いで「英語による日本人との意思疎通」であるのに対し、非英語圏EUの短期留学では、「人的ネットワークの拡大の困難さ」と「資金支援不足」が問題として認識されていた。また、日本留学では、見学・文化体験などの「その他活動」と「他国の留学生とのネットワーク機会」が非英語圏EUへの留学よりも評価が高かった(有意差)。このことより、日本の短期留学の改善のためには、英語による授業の質の向上と、日本人学生の英語による意思疎通能力の強化が重要であることがわかる。 また、スペイン語やスペイン文化を強みとしてラテンアメリカ諸国から多くの留学生を受入れているスペインの事例分析を通じ、日本の短期留学でも、日本語や日本文化をよりアピールすること、また、海外における日本語教育や日本文化広報を強化し、日本への短期留学に関心を持つ若者を増加することが、必要と考えられる。 更に、日本への短期留学が、その後のキャリア形成につながるように、インターンシップなどの企業と連携を推進する必要があると考えられる。
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