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2009 年度 実績報告書

任期制教員のキャリア形成とFDに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530769
研究機関静岡大学

研究代表者

佐藤 龍子  静岡大学, 大学教育センター, 教授 (50377727)

キーワード任期制教員 / ヒアリング / キャリア / FD / 高等教育 / 流動化
研究概要

20年度に主に国立大学を訪問したが、21年度は公立大学7校、私立大学7校を訪問。任期制について、主に人事・総務担当者等からヒアリング調査を実施した。20年度に訪問した国立大学についてヒアリング結果を分析し、課題等を明らかにし、学会発表や論文等を行った。また、21年度に訪問した公立大学についても同様に分析等を行い、学会発表や論文等を発表した。
公立大学の一部では、人件費削減等の調整弁的に任期制を活用する場合もあった。再任回数に制限のない大学もあるが、任期終了後は再任できない大学もあり、不安定雇用が拡大している面がある。ヒアリングした大学のうち、係争を抱えている公立大学が1校あった。係争には至らなかったが、3年任期で3分の1の教員が更新できず入れ替わったという公立大学も1校あった。明らかに任期制を忌避し多くの教員が流出した公立大学も1校あった。
大学院拡充政策でオーバードクターやポスドクが増えたが大学教員のポストは少なく、ポスト不足のために導入されたような任期制の助教もある。
また、FDやキャリア形成の視点からの配慮も現状ではほとんどないことが明らかになった。オーバードクターやポスドク対象のポストであれば、FDやキャリア形成を国としても,大学としても本来は真剣に考えなければならないだろう。
私立大学は年度後半に訪問したので、分析やまとめは22年度に行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 国立大学の任期制教員の現状-ヒアリング調査から-2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤龍子
    • 雑誌名

      『社会科学』同志社大学人文科学研究所 第86号

      ページ: 167-183

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 公立大学の任期制教員の現状-ヒアリング調査から-2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤龍子
    • 雑誌名

      『静岡大学教育研究』静岡大学大学教育センター 第6号

      ページ: 1-7

  • [学会発表] 教育研究を担う任期制教員の現状と課題-ヒアリング調査から-2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤龍子
    • 学会等名
      第16回大学教育研究フォーラム
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2010-03-18
  • [学会発表] 国立大学の任期制教員の現状-ヒアリング調査から-2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤龍子
    • 学会等名
      第31回日本キャリア教育学会
    • 発表場所
      椙山女学院大学 (名古屋)
    • 年月日
      2009-11-08

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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