• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

教育テクノロジー(視聴覚教育、教育工学)を専門とする教師のライフ・ヒストリー研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530771
研究機関名古屋大学

研究代表者

大谷 尚  名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (50128162)

キーワード教師・生徒文化 / ライフ・ヒストリー / 教師研究 / 質的研究 / テクノロジー
研究概要

教師にとって教育テクノロジーとは何かについて、その多様性と共通性を、とくに教育工学(視聴覚教育、情報教育を含む)を専門とする教師のライフ・ストーリーを以下のような観点から分析することによって,解明することに着手した.
a.教師とテクノロジーとの出会い
b.教師が自分の教育実践にテクノロジーを採用する契機について
c.教師がテクロジー利用を発展させるプロセス
d.教師のテクノロジー利用とその他の要因との間の相互作用
e.教師による教育テクノロジーの総合的なイメージと問題・課題意識と期待
本年度は,校長経験者を含む日本人の退職教員らと,中等学校教員経験者で大学で教育工学を担当した退職教員にインタビューした他,カナダ・トロント市の退職教員とテクノロジー専門家にインタビューした.インタビューに際しては,あらかじめ履歴書の提供を求め,それを熟読してインタビュイーの教員歴について理解した上で,インタビューに臨んだ.インタビュー記録は文字化した上で,筆者の開発した質的データ分析手法であるSCATを用いてコード化を用いた分析を行い,理論化を試みた.その過程で,必要に応じてメールを用いてフォローアップ・インタビューを行った.
それにより,上記のような点に関するいくつかの重要な概念が抽出された.その際,上記以外の観点として,「テクノロジー利用への傾倒がその教師に与えた影響」「テクノロジー利用と教師の生きがい」等について,いくつかの知見を得た.
この結果をもとに,次年度のインタビュイーの選定と質問項目の選定を行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 質的研究とは何か--教育テクノロジー研究のいっそうの拡張をめざして2008

    • 著者名/発表者名
      大谷尚
    • 雑誌名

      教育システム情報学会誌 25

      ページ: 340-354

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ネットいじめに対する教師の対応の教育的・法的問題の解明と課題の検討--ある公立中学校での事例を手がかりに2008

    • 著者名/発表者名
      長谷川元洋, 大嶽達哉, 大谷尚
    • 雑誌名

      情報ネットワーク・ローレビュー 7

      ページ: 104-113

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 学校の事情に合わせて情報セキュリティと個人情報保護のルールを策定することの問題点2008

    • 著者名/発表者名
      長谷川元洋, 大嶽達哉, 大谷尚
    • 雑誌名

      日本教育工学会第24回全国大会講演論文集

      ページ: 325-326

  • [雑誌論文] メーリングリストの対話記録の表れた協調的な質的研究の過程の分析2008

    • 著者名/発表者名
      坂本將暢, 大谷尚
    • 雑誌名

      日本教育工学会第24回全国大会講演論文集

      ページ: 585-586

  • [学会発表] メーリングリストの対話記録の表れた協調的な質的研究の過程の分析2008

    • 著者名/発表者名
      坂本將将暢, 大谷尚
    • 学会等名
      日本教育工学会第24回全国大会
    • 発表場所
      上越教育大学
    • 年月日
      2008-10-12
  • [学会発表] 学校の事情に合わせて情報セキュリティと個人情報保護のルールを策定することの問題点2008

    • 著者名/発表者名
      長谷川元洋・大嶽達哉・大谷尚
    • 学会等名
      日本教育工学会第24回全国大会
    • 発表場所
      上越教育大学
    • 年月日
      2008-10-11

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi