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2010 年度 実績報告書

ボーダーフリー大学における大学生の学習行動に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530776
研究機関広島大学

研究代表者

山田 浩之  広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (60258324)

キーワード高等教育 / 大学生 / ボーダーフリー大学 / 学生指導 / 学生文化
研究概要

本研究の目的はボーダーフリー大学、いわゆる底辺大学と呼ばれる大学に在学する学生の実態を調査することで学生の学習行動、および生活実態を明らかにし、さらにはその結果をもとにボーダーフリー大学における今後の学生指導のあり方を示唆することである。
平成22年度は大きく以下の2点について研究を進めた。
1)前年度までのアンケートの分析結果にもとづき、学生、教員に対するインタビュー調査を行った。アンケート調査では、ボーダーフリー大学の学生は地方国立大学や中堅私立大学の学生よりも、強い学習意欲を持っていることが確認された。インタビューにおいても、結果は同様であり、学生たちは総じて強い学習を示していた。しかし、教員へのインタビューなどから、そうしたボーダーフリー大学の学生の意識は表面的なものに過ぎず、実際の学習時間などはごくわずかにすぎないことが明らかにされた。このことはボーダーフリー大学の学生が強く学校化されていることを示している。つまり、学校での支配的言説に意識が規定されるとともに、それに準じた表面的な意欲を提示することで学校・教師から高い評価を受けると考えられている。したがって、アンケートなどの調査では、そうした表面的な結果しか明らかにすることができない。今後は、こうした学生の意識と行動をさらに深く調査するとともに、それらを分析する方法論を検討する必要があろう。
2)以上のような分析結果を踏まえてボーダーフリー大学の学生を分析する際の困難さなどについて方法論的な検討を行った。それとともにこれまでの研究成果をまとめた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ボーダレス・ユニバーシティ研究の現状と課題2011

    • 著者名/発表者名
      山田浩之
    • 雑誌名

      中国四国教育学会編『教育学研究紀要』

      巻: 第56巻(CDROM版) ページ: 262-267

  • [学会発表] ボーダーレス・ユニバーシティ研究の現状と課題2010

    • 著者名/発表者名
      山田浩之
    • 学会等名
      中国四国教育学会第62回大会
    • 発表場所
      香川大学
    • 年月日
      2010-11-20

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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