研究課題/領域番号 |
20530777
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山崎 博敏 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10127730)
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研究分担者 |
須田 康之 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (90216474)
伊藤 一統 宇部フロンティア大学, 短期大学部, 教授 (20300452)
烏田 直哉 東海学園大学, 人文学部, 講師 (80352863)
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キーワード | 学校規模 / カリキュラム / 授業 / 学校生活 / 統廃合 / 人口変動 |
研究概要 |
(1)学校規模と指導方法・教育的効果 1899校の高校校長に配布した質問紙の有効回答574を昨年度に引き続き分析した。その結果、第1に、学校規模と教育課程の関係を分析した結果、必修科目の開講率は学校規模に関わりなく非常に高かった。大規模校では開講科目の種類が多く、古典購読、数学III、物理IIなど高度な科目が開講されている。小規模校では国語表現や理科総合Bなど、総合的な科目が開講されていた。第2に、学校規模は、部活動の数と種類に大きく関連しており、大規模な学校ほど数と種類が多かった。テニス、野球、陸上、茶道華道、家庭科、パソコン部は小規模校にも設置されていたが、水泳、剣道、吹奏楽、合唱、演劇、ESS、理化学部などは大規模校によく設置されていた。 (2)この10年間の教育改革 設置者別に違いが大きく、公立では隣接校との合併統合、通学区域の変更、週5日制導入、拠点校等指定、総合学科新設、単位制導入が多く、私立では共学化、中高一貫制が多かった。総合学科は公立で最も多く設置されていた。学科編制別には、普通科は共学化、専門学科は特色ある学科、コース、既存学科の改組、技能審査の成果の単位認定が多かった。総合学科は最も改革の事項が多く、隣接校との合併統合、単位制、二学期制、選択科目導入、学校設定科目導入、通学区域の大幅変更などがおおかった。 なお、今後の動向としては、地方を中心に所在地域の人口規模が小さい学校では、生徒数減少に伴う再編統合が校長の最大の関心事になっている。
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