研究概要 |
平成21年度の研究成果は次の3点である. 1. 若年無業者支援活動の調査 2010年2月6,7日に長崎県佐世保市において開催された「第5回社会的ひきこもり支援者全国実践交流会in佐世保」に参加し,各地の若者支援の実践者との情報交換を行った.若者たちへの支援実践では,若者たちが達成感を獲得するプログラムを提供することが重要であることが確認された.同時に,各地の具体的な支援プログラムを知りえた. 2. 韓国における若者支援の状況把握と現状視察 2010年2月23,24,25日に北海道大学において開催された「第1回日韓若者(青少年)自立支援検討共同シンポジウム」に参加し,韓国における若者支援の特質を知ることができた.さらに韓国側の発表者の活動場所である韓国光州市の「韓国光州広域市青少年総合相談センター」を訪問し,韓国における若者支援の現状を視察することができた.この視察を通して,若者支援に関する日韓比較,ひいては国際比較の可能性を模索する必要があることが理解できた. 3. 若者ミーティングにおけるコミュニケーションの変化に関する検討 本研究当初より継続している若者ミーティングの活動は一定の評価を得ているが,利用者の増加により,楽しく話をしたい層とじっくりと深い話をしたい層に利用者が別れ,両者の間で若干のトラブルが起きるという問題が発生した.その問題を解決していくことを通して,若者たちがどのようなコミュニケーションを求めているのかをあらためて検討することができた.
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