• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

教員志望学生による「開かれた学校」推進教員へのデザイン支援プロジェクトの研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530793
研究機関北海道教育大学

研究代表者

南部 正人  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00218075)

キーワード開かれた学校 / 美術教育 / 教師教育 / 地域連携 / 鑑賞教育 / 美術科教育
研究概要

当該年度に、北海道枝幸町において実施した地域貢献プログラムの反省的考察を通して、教員養成大学における、地域貢献ガイドラインを示した。この地域貢献プログラムとは、北海道教育大学旭川校教員志望学生が枝幸町教育委員会と協力し提供した教員支援プログラムをさし、教員支援として一定の成果をあげた。しかし、こうしたプログラムが支援として適切であると判断するためのガイドラインが必要である。そこで、小中学校を対象とした「開かれた学校」概念を、本プログラム実施の指針として用いることで、有効な論点を示すことが出来ると考えた。つまり、地域貢献を通して、北海道教育大学と枝幸町小中学校は、相互的に「開く」ことができたのか、を指針とすると、個別の教育効果だけではなく、プログラムの継続的展開、内容の検討、実施方法の検討の視点を獲得できる。その考察として以下の5点を示した。
(1)地域貢献プログラム実施目的において、公共性を確保する必要がある。
(2)地域貢献プログラム実施に際して、その専門性を保証する教科内容論に加えて、児童生徒の発達、学びを保証する教科教育論を前提とする必要がある。
(3)地域貢献プログラム実施に際し、提供先担当教員の専門性と市民性の統一に考慮する必要がある。
(4)地域貢献プログラム実施に際し、提供先教員集団内の十分な準備検討を確保する必要がある。
(5)地域貢献プログラム実施に際し、大学の教育・研究内容を開示し、提供先の教育活動がより高まるよう配慮する必要がある。
このガイドラインの意義は、個別のプログラムの妥当性検討に加えて、支援プログラムモデルの妥当性を検討する際にも有効であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 「開かれた学校」を手がかりとした地域貢献ガイドラインの検討2011

    • 著者名/発表者名
      南部正人
    • 雑誌名

      北海道教育大学紀要教育科学編

      巻: 第61巻第2号 ページ: 41-48

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi