研究概要 |
本研究は,国内の多文化化・価値の多様化の進展に伴う教育の課題に応えるために1多文化主義(Multiculturalism)を前提とするシティズンシップ(Citizenship)育成のあり方を考える基礎的研究である。多文化教育の先進国であるアメリカとカナダにおける多文化的社会科教育論と「多様性」・「公共性」の両者に尊重した教育実践(カリキュラムや教科書等の教材を含む)の比較検討を通して,日本における多文化共生社会の教育のあり方について考察を行った。本年度は3年度の初年度にあたり,資料の収集・分析及び検討を行った。具体的には,本年度の研究として,主に以下の三点について研究活動を行った。 (1)アメリカ・カナダで開発・実践されている多文化的社会科カリキュラムの収集・分析を行った。具体的には,今年度はアメリカ・カリフォルニア州,カナダ・アルバータ州教育局に赴き,社会科教育担当者及びカリキュラム開発担当者への意見聴取を行った。 (2)アメリカ・カリフォルニア州,カナダ・アルバータ州の社会科カリキュラムを収集し,分析した。 (3)全米社会科評議会(NCSS)の第88回研究大会に参加し,多文化的社会科教育の動向について収集・分析した。
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