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2008 年度 実績報告書

日独教師教育における学際的アプローチの比較研究-音楽とことばによる統合的文化理解

研究課題

研究課題/領域番号 20530804
研究機関東京学芸大学

研究代表者

中地 雅之  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (30250640)

キーワード音楽科教育 / 教師教育 / ドイツ語圏 / ことば / 文化理解 / 比較研究 / 学際的
研究概要

本年度は、国内外において下記の基礎的研究を遂行した。
1)日本における教育実践のための教材開発
教育実践において、「ことばと音楽」の統合する活動として、絵本から劇遊びへ、さらに音楽活動へと展開するための教材を作成した。6つの物語から秋田圭子氏が子ども用のテクストを作成し、研究代表者が様々な旋法を用いた音楽=劇中歌および劇音楽を作曲した。これらに対して、ミュンヘン音楽演劇大学のWolfgang Mastnak教授、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽芸術大学のBarbara Dabretsberger教授、Hermann Regner名誉教授、また国内の研究者・実践者からのレビューを受けた。さらに、東京学芸大学において、現職教員を含めた大学院生を対象に演習を行い教師教育における展開を試行した。
2)ドイツ語圏の芸術におけることばと音楽の関連性についての事例研究
6月にフライブルク大学において、名誉教授Claus Thomas教授とHolderlinとBrahmsの詩と音楽を用い、多元美学教育論の理念による統合的芸術表現の可能性を提示した。
11月に研究協力者であるザルツブルグ・モーツァルテウム音楽芸術大学Rolf Plagge教授の協力の下、ドイツロマン派の代表的作曲家であるRobert Schumannの作品を取り上げ、東京学芸大学においてレクチャー・コンサート開催した。『謝肉祭Op.9』においては、文字やことばあそびからの楽想の着想、登場人物の文学的象徴など、ことばと音楽の関連が多様な形で見いだせる。これらの事例研究は、音楽教員養成教育におけるドイツ文化理解の基盤となるものである。
3)日本の芸術におけることばと音楽の関連性についての事例研究
研究協力者のMichaela Schwarzbauer教授と合同で、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽芸術大学の大学院生を対象に、日本の伝統音楽と文化理解を目的としたワークショップを試行した。日本の代表的な旋律として知られる「さくら」がドイツ語圏における音楽教材においてどのように取り上げられているかを分析し、その可能性と課題を省察した。さらに、伝統楽器や日本の現代詩と関連させて文化理解への発展への具体的方法を試行・検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] オルフ楽器によるアンサンブル2008

    • 著者名/発表者名
      中地 雅之
    • 学会等名
      日本オルフ音楽教育研究会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      20080800
  • [図書] 保育CDブック 3・4・5歳児の 劇遊び脚本&CD2008

    • 著者名/発表者名
      秋田圭子, 中地雅之
    • 総ページ数
      112
    • 出版者
      ひかりのくに

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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